2013年5月28日火曜日

アートとは -何をすべきか-

先週の授業をふまえて、まず顧みたこと。

個人的には、言葉で説明してはいないが何か感じさせる力をもっているという点で、アートを観る感覚は自然を眺めるそれと似ていて、地域の人々の心を動かすには最初にアート的なものを見ることで自発的な感情や意識を生ませるのがよいのでは、と考えていました。
そのようなアプローチのしかたも一つではあると思います。

しかし、今回額田を訪れて自分たちがしてきたのは、森の中に入って林業や人工林についてのお話を訊く、お酒を飲みながらそこに住んでいらっしゃる人たちの額田への思いを伺う、額田でとれた食材を使った料理をいただく、といったことであり、それはむこうの人たちにとっては、直接的な言葉の投げかけであり、味覚という比較的共感のしやすい感覚をもってしてのメッセージでした。

こうした待遇を受けたことを振り返って考え直してみると、こちらからのアプローチにも額田の人たちに対象を向けたもっと直接的なメッセージをもたせることが必要なのかなという気がしました。
というのは、自然というのは文字通り誰のためにあるというような方向性がなく、アートが自然に似ているものとするならば、“言葉を用いないブツ”をつくったとしても、額田の人たちのためという意味が霞んでしまうから。

しかしそもそもアートというのは人のつくるものすべてを指すのだと思うので、そこに言葉をもたせるかもたせないか(自分のなかではハードなものかソフトなものかという位置づけをしていた)という論点は少なくともこの時点では不要だったというか、アートをつくるうえで持ち込む観念ではなかったです。
なので今はどういう形式でつくりあげるかではなく、いかに額田の人たちのためという意味をもたせていくかという観点から再スタートしていきたいと思っています。
個人的には、「額田の過去・現在・未来」をテーマに、実現できそうであればスケールの大きなこともたくさん取り入れていきたいです。

とりあえず時間に迫られてきたので、適度にまとめながら思いつくことをどんどん織り交ぜていきましょう。あとは模型もだいぶ進んできたようですがこちらも全力で!(すいません、まだあまり参加できてないです><)

明るい気持ちでがんばっていきましょう。


投稿者:朝型人間・山口

0 件のコメント:

コメントを投稿