2013年5月18日土曜日

5月18日

土曜日担当、藤村です

今日は今までとは違い感覚や感情のキーワードが出てきました。
それについて少し思う事があったので書きます。

僕は3年次に土屋ゼミを選択していて、東京散歩のテーマであった「記憶」という言葉にすごく惹かれていました。
当時、土屋先生にこれを読めと勧められた本があります。
港千尋という写真評論家で、記憶について写真やイメージという観点から研究をされている方で
僕はあまり学術書は読まないのですが、初めてこの人おもしれえと思いました。

港さんは、記憶について
「頭の引き出しの中に保存してあるイメージのことではなく、現在の感覚や感情によって移り変わっていくもの」
という書き方をしています。
つまり、はっきりと文脈で完成されたものではなく、頭の中のふわふわとしたキーワードや映像が、その時その時で違う連結のされ方をするから、変化していくものだということでしょうか。
自分の中にある記憶でも、時間が経つと違って見えたりするわけです。

僕たちが額田で見たものに対する印象や感情は、必ずしも他の人も同じ感じ方をするわけではなくて、だからこそ感覚論は人によって全く違っていて面白いのだと思います。
こういう話をしていくと、みんな違った感じ方の話をするからまとまらないんだけれども、
その中にも一つ軸が見えてくると、その軸の部分で地元の人の共感に繋がったりしておもしろくなるんじゃないかと思います。
たとえば空間を立ち上げて、価値観の差異を利用して人を楽しませるとか。
みんなに同じ印象を与えようとするだけのものもいいけど、こういう方向性もありなんじゃないかとか思いました。よくわかりませんが。

あと、甲谷と珍田が、模型用の図面を印刷してくれました。

印刷の関係で、ちょっとだけズレてる箇所があるんですけど、これで作業できます。
月曜からまた頑張りましょう。

藤村

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